2015年2月4日水曜日

毎日注文が入る理由

前回は、看板も無い、誰も知らないはずのマンションの一室で、仕事を再開したところまで書きました。
その誰も知らないはずの仕事場の電話が鳴りました。

「すいません、実印を大至急作って欲しいのです。」

と、いうお客様からのご注文でした。
しかも、以前の大阪市内のお客様ではなく、仕事場の近所の方からです。

次の日も、その次の日も、別のお客様から電話があり、注文が入りました。
なぜこんなことが起こるのかは、もうお解りですね。


そうです。新しい電話帳が、発行されたのです。
電話帳が発行された直後から、注文の電話が入りだしたのです。

正直、こんなに効果があるものかと、ビックリするほどでした。
当時は、4分の1ページほどの広告(2色刷り)を出していたので、広告費は月額5万円ぐらいでした。

兄のマンションの一室を借りて、外回りの「はんこ屋」で再開すると決めたのですが、これで外回りをする時間が無くなりました。

既存のお客様と、電話帳を見て注文をいただくお客様のところへ配達するだけで、1日が終わってしまうという感じになってしまいました。


そうして1ヵ月を過ごして、その月の売り上げを集計したところ、35万円もの家賃を負担してようやく売り上げていた50万円を、電話帳広告だけで売り上げていたのです。

しかも、利益の内容は、粗利率の悪い文具や、既製品ではなく、利益率の高い別注品や印刷物が大半の構成でしたので、かなり改善されていました。


偶然、申し込んで、仕方なく始めた無店舗営業でしたが、「もしかしたら、これでやっていけるのではないかと」希望が見えた瞬間でした。



そこで、この電話帳広告について考えます。

「はんこ屋」にとって、電話帳を見るお客様は、「今すぐ客」だったんだと言う事が言えると思います。電話帳で「はんこ屋」を探している人は、「今すぐ、その商品が欲しい人」です。


例えばこんな注文がよくあります。

「車を買うので、登録のために車屋さんへ実印を持っていかなければいけません。早急に実印を作って下さい。」
今すぐ、車に乗りたいので、すぐにでも印鑑が欲しいという場合です。

また、会社設立で、司法書士さんから印鑑を作るように言われました。
明日、欲しいです。と、いうのもよくあります。



お客様は、どこに「はんこ屋」があるのかが解らないので、取りあえず「電話帳」で地元の「はんこ屋」を探すのです。

この際、そのお店が駅前の1当地であろうが、マンションの1室であろうが、あまり関係ないのです。
同じ商品が、「早くて、しかも安ければ」お店の無い個人からでも良かったんだと思います。
「はんこ」は、そういう商品ですね。


印鑑に、一流ブランドはありません。
シャネルもルイビトンもエルメスも、印鑑は作っていません。



もちろん、電話帳には多くのライバル店の広告が記載されています。

その数はかなり多いです。
なぜなら、「そこにお客様がいらっしゃる」からです。

電話帳を見るお客様は、目的が明確です。
「今すぐ欲しいという人たち」です。

それは、広告を掲載している業種を見ると解ります。


例えば、
「病院」です。

子供が熱を出した。
急な発熱で、今すぐ見て欲しい。
でも、どこに病院があるのか解らない。
そこで、電話帳です。


そのほかには、

「引越し屋さん」
「探偵」
「消費者金融」


などの広告は、かなり多いです。
どれも、「今すぐ情報が欲しい」業種と言えるでしょう。


「はんこ屋」さんも、実はそうしたお客様が多い業種だったのです。
お客様は、多くの掲載広告のなかからチョイスして、近所のお店、安そうなお店、早く作ってくれそうなところを探して電話をします。

お客様の求めているところは概ね次の2つです。


「とにかく早いところ」か
「とにかく安いところ」を


探しておられるケースが多いです。


何件か電話して、その中から決める。と、いうお客様も多くいらっしゃいます。
いずれにしてもこの場合、電話をかけていただかなければ、注文につながらないのです。


私は、電話帳を見たお客様が、必ず私の店に電話をかけて下さる「ある仕掛け」をしていました。
この「仕掛け」をすることにより、ライバル店よりも先ず、私の店から電話してくださるという確信がありました。

それも必ずです。


お客様が3件のお店を購買の候補として、電話帳から選択するとしても、必ずその3件のうちの1件に入るという方法です。


この仕掛けは機密事項になりますので、あなたがもしこの「仕掛け」をお知りになりたい場合は、下記からご連絡下さい。
件名に「電話帳の仕掛けを教えろ」と、記載して下さい。


ご連絡いただいた方のみに、お教えいたします。
が、残念ながら同業者様にはお教えできませんので、お許し下さいね。








では、今日はここまでです。





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