2014年12月23日火曜日

やりたいようにやれない日々。

家賃、33万円+消費税=346500円です。

これってどう思います?
かなり高いですよね。
本部の人に、こんなに高いところで、本当に大丈夫ですか?
と聞いたところ、

「大丈夫、ここなら最低150万円は売れると調査結果では出ています。」
と、言われました。

調査とは、朝、昼、夕方の3回の人の通行料を目視して数え、それに応じて計算して出すそうです。
ホンマかいなとは思うものの、成功ノウハウを持っている本部が言うのだから、そうなんだと思っていました。

並に仕事していても150万は売り上げる。私はもちろん並ってことは無い。
もっと上だから、頑張れば200万円は行くだろう。
そしたら月収は100万だと、本気で思っていました。



出店場所が決まって、開店までにやらなければならないことには、
あと「研修」がありました。
研修には費用がかかり、30万円です。

本部の担当者は、
「うちの研修は他のFCのように、1週間とかではなく、2週間かけてみっちりやっています。親切でしょ」
と、豪語していましたが、私の感想では、1週間で充分でしょという内容でした。


研修は東京の実際の店舗でやりますが、やっていることはほぼアルバイトが最初にやるような「受付」「注文書の書き方」などで、半日もあれば覚えます。

名刺の作り方など、一部の技術的なことを除いて、お金を払って教えてもらうような内容ではありませんでした。
逆にこき使われて、給料よこせと思って働いていました。

私は接客に関しては前職でもやっていましたので、むしろこっちが教えてやるぞ、ぐらいのレベルの、退屈な日々で、時間を持て余していました。

しかも2週間の研修中の、東京滞在中の宿泊代もこちらの負担なので、これはもったいないと思いました。

とにかく何をするのにも、スゴイお金がかかります。
1日も早く大阪へ帰って、出店の準備をしたいと焦る毎日でした。


そんな時に、社長がやって来て、
「開店までに、アルバイトを採用しておかないと、1人では無理ですよ。とにかくオープン時はお客が殺到しますので。」
と、言って来ました。

開店から1週間は本部から「助っ人」が手伝ってくれるということで、その間にアルバイトも教育してあげますみたいなことも言われました。


出来るだけお金のかかることは控えたいところ、アルバイトなんて本当に必要なのか疑問だったのですが、何しろ「成功ノウハウ」を持っている本部の言うことだから逆らえなかったのです。

「研修で忙しいでしょうから、私の方で募集しておいてあげますよ。」
と、社長が言うので任せてしまいました。



研修が終わって大阪に戻り、社長が出したという「募集広告」を見て絶句しました。

「社会保険完備、時給1000円、昇給、賞与年2回」という破格の待遇です。
アルバイトって、これじゃ正社員の募集じゃないかと、電話で抗議しましたが、

「今どき1000円ぐらい払わないと、いい人は来ませんよ。保険や賞与のことは面接の時に説明しておけばいいでしょ」

と、とにかく無責任なその場しのぎの対応でした。
唖然としましたが、前に進むしかありません。
ちなみに広告の費用(約5万円)もこちらが出さなければいけません。どこにどんな広告を出すのかも全く相談されていないのに、です。


しかも、この時点でオープンまで数日しかなく、とにかく今日中にアルバイトを採用しなさいと無茶なことを言います。




自分の商売なのに、自分の思い通りに出来ないもどかしさのようなものが日々、溜まっていきました。

この頃から、本部の社長に対する不信感のようなものが、ふつふつと湧くようになりました。
本部は本当に加盟店を1番に考えているのだろうか?

社長は、FCフェアや、説明会ではいい人だったたけれど、本当はどうなんだろうと・・・・。




あと3日ほどでオープンという頃のことです。

(つづく)




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