2014年12月20日土曜日

はんこ屋で稼ぐまで(その6)

一部の待っていただいていた方に、お詫び申し上げます。

日々の雑務に追われて、かなりの期間、放置してしまいました。
まさか、こんな地味なブログを今も読んでいただいているとは思っておらず、
忙しさにかまけて更新を怠ってしまいました。

読んでいただいているんだという反応をいただけるのは、書いているものとしては
とても元気をいただけますので、これからも反応を、ぜひお願いいたします。



と、言う訳で、なかなか「開業」までにたどり着かないのですが、今日も
その開業直前のお話です。

開業直前のFC本部とのやりとりについて、少し触れておくべきと思いましたので、
そのことをお話します。

そもそものこのFC本部との出会いは、リクルートの情報誌に乗っていた広告です。
「印鑑屋さんで独立しよう」みたいな小さな募集広告でした。
早速問い合わせると、リクルート主催の「フランチャイズフェア」という展示会を
やっていて、たまたま東京出張期間に「東京ドーム」で開催するので、
よかったら見に来ませんかと誘われました。

当時のFC本部の営業部長さんとその際にお話させていただき、とても好印象を持ちました。

その際に、いくつかのその他の業種の「FC本部」さんの担当者さんともお話しましたが、
以前書いたような経緯で、私としては、

「もう印鑑屋さんのFCに決めよう」

と、思っていました。
そうした時期に、名古屋で「説明会」をするという連絡がありました。

「FCフェア」のような多くの企業が集まってブースで話すようなものではなく、
本部が単独で、独立を考えているオーナー志望者に「説明会」をするというものでした。

名古屋で開業しているオーナーさんも参加されるので、実際のお店の具体的な話も聞ける。
と、言う事で、名古屋へ行きました。


名古屋駅に近い、ホテルの会議室でその「説明会」は行われました。
本部の担当者や社長から、ひととおり説明があり、最後の方に名古屋のオーナーさんも登壇されました。

「FC本部のサポートは充実している」
「何より、社長がすばらしい」
「とても支えになっている」
「収益もまずまず」

と、本部を絶賛されていました。


希望者には実際のお店を見学していただけますというので、
本部の担当者、社長、も一緒に数名でお店へ行き、見学しました。

実際の印鑑作りの作業や、名刺の作り方などを見せていただき、
そんなに難しくないなと言う印象でした。

しかし、


この時のことで、私には「ものすごい後悔」が、あります。
このときに、適切な行動を取っていたならば、後日のような苦労は無かったのではないかと、今でも思ってしまうのです。
ここのところはかなり重要です。
なので覚えておいて下さいね。


それは、なぜ本部の人たちがいない場所で、店のオーナーさんと話さなかったのかと、いう事です。
そりゃ、オーナーさんも本部の人たちの前では、本部の悪口はとても言えません。
本音の話は出来ないということです。

以前にもお話したとおり、私は全財産を投入してのたった一度だけの勝負でしたので、決断するために少しの時間とお金はかけても良かったのではと今は思います。

解散の後に、もう一度お店を訪ねてもよかったですし、何なら後日、再度訪問するってのもありですよね。
今後の人生を大きく左右する決断に、それぐらいしても良かったと、ここはかなり反省しています。


後日に、名古屋のオーナーさんとはとても親しくなり、本音で話せる仲になりましたが、この時にきちんと話しておければ、このFCと契約することは無かったかも知れないのです。
それほど、この先の展開は残酷でした。


結果を申し上げると、名古屋のお店は、その後1年ももたずに閉店しました。
私のお店は、大阪の「船場」に開業しましたが、1年後にはやっぱり閉店しています。


それらのことを踏まえて、これからFCで独立をと、考えている人には、忠告があります。
それは、

「本部の人の居ないときに、オーナーさんに話を聞け」です。




そして、次の質問をしてみて下さい。


「あなたの子供や、親戚、もしくわ大切にしている友人などが、あなたの加盟しているFCに入り、同じ仕事をしようとしていたとして、あなたは賛成ですか。反対ですか」


つまり、あなたの大切な人が、あなたと同じ苦労をしようとしています。
この苦労を、する意義があるのか、無いのかを聞くのです。



答えが「苦労はあるかも知れないが、それに勝る得るものがある」と、言うのなら加盟してもいいでしょう。

もし「とても進められない。やめておいた方がいい」と言うなら、もっとよく考える必要があります。

「絶対にやるなと言います」みたいな回答だったら、まずやるべきではない。

それが私の答えです。


私に少しの「勇気」があり、名古屋の説明会の後に、もう一度オーナーさんを訪ねていたとしたら、このような苦労はせずに済んだのかもしれません。

それほどこの件は重いです。
なので、繰り返して言いますね。


「本部の人の居ないときに、オーナーさんに話を聞け」



では、次回いよいよ開業。
出来るかな。


(つづく)









2 件のコメント:

  1. 久しぶりに訪れたら『その6』の文字が!!

    今後もたびたび訪問させて頂きますm(__)m
    お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします!!

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    1. kumo様、ありがとうございます。
      がんばって投稿しますね。
      何回かかるかわかりませんが、よろしくお願いします。
      コメントいただけると俄然やる気になります。

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