2012年5月29日火曜日

はんこ屋で稼ぐまで(その4)

さて、いよいよFC(フランチャイズ)に加盟して、独立します。

なぜ、「はんこFC」にしたのかなんですが、理由は2つです。


①加盟金等が支払える範囲であった
②やれそうな気がした。



この2つです。
それぞれ説明します。



「FCへの加盟金」は、たしか100万円ぐらいでした。
仕事を教えてもらうための研修費が14日間で30万円、
印鑑を彫刻する機械、名刺を印刷するプリンター、
商品を陳列する什器やカウンター、レジなども必要です。

などがしめて500万円、

その他、商品の仕入れや、
店舗もこちらで用意します。看板もつけなければいけません。
看板は100万円ぐらいかかりました。

店舗の保証金が250万円、不動産屋への手数料が34万円、
これに私が用意した店舗は、毎月34万円の家賃がかかります。


何やかやで、1500万以上のお金が必要でした。
でも、FCでの独立は、これでも安かったのです。



飲食店だとこうはいきません。
店舗取得だけで、2000万は必要でしょう。内装費用もかかります。

当時流行っていた、「中古車買取店」「宅配すし」「コンビニ」なども魅力的でしたが、
資金的に、これは無理でした。

私が持っていたお金は、サラリーマン時代の貯金が500万円、
退職に伴って、持ち株を売却したり、退職金もあったので、
あと400万円ぐらい持っていました。

多分、1500万ぐらいは必要だったので、不足の数百万円は、
国民金融公庫へ、融資を申し込んだのです。



この資金計画を見てわかりますか?

私は、全財産をこの事業に投資しています。
そのうえ、数百万の借金もしました。
まさに、人生の全てを賭けての戦いでした。



しかも、失敗は即没落に繋がっています。
失敗は絶対に許されないのです。
冷静に考えれば、まさしくそうでしたが、この時の私は明らかに冷静さを欠いていました。
とにかく、独立しなければ、
店さえ出せば、あとは大丈夫、儲かるようになっているのだと、


そうして貯金も借金も全て捧げました。
すぐに取り戻せるのだから、商売とはそうしたものなのだと考えていました。

FC本部が「こうしてください」と、言うのでその通り従ったわけです。



何しろ、

「FC本部の言うとおりにしていれば、今後一生お金には困らない」


と、確信していたので、






そうしてその結果がどうだったか、恐らくあなたの予想通りになるのですが、
そのことはもう少し待ってください。






その前に、はんこ屋を選んだ理由②の、
これなら出来るかもについて、次回にお話します。



0 件のコメント:

コメントを投稿